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斉白石
【Qi Baishi】
(1863~1957)
中国の現代画家、篆刻家の巨匠の一人。湖南省出身。貧しい農家の出身で家計の困窮と身体が弱っかった為、幼い頃より絵を書く事を好んでいた。27歳の時、文人画家胡沁園(こしんえん)の弟子となり、それまで独学で学んでいた域を超え本格的に画家と生きる事となった。同時期には詩文も学び、後に書法や篆刻も独学する。40代に入り5回に渡り中国全土を歴遊。あらゆる自然や景観、伝統芸術の名作、また徐渭、八大山人、石濤、呉昌碩など先人に大きな感銘を受け独自の画風を確立していった。当人が好んで描いたものは身近な生活の中に息づく草花、花鳥、昆虫や山水。また蟹や鶏、蛙などいずれも熱心に観察し細密に描写し、自由闊達な水墨を用いて生き生きと描いた。特に海老を描かせると右に出るものはいないと言われるほどの描写で、海老の躍動感、その透き通った体の内部まで墨の濃淡で表現した。1922年日中連合絵画展に出品し欧州諸国や日本から高い評価を受ける。90歳を過ぎてもなおその旺盛な創作意欲は衰えをしらず1年で600点の作品を描いた事でも知られる。
享年95歳

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